教育体制
たくみ法律事務所の教育体制
たくみ法律事務所では、『楽』ではないが自己成長を実感でき『充実して』働ける職場を作るという理念のもと、人材育成を大切にしています。
ここでは、当事務所の教育体制についてご紹介いたします。
1.入所時教育
たくみ法律事務所の新人研修は、大きく分けると以下のように総論(弁護士業務について)と各論(事件処理について)に分かれています。
これら2つのカテゴリーについて、1日1時間、3週間に渡って先輩弁護士、事務局員から研修を受けます。
以下では、その内容をご紹介します。
弁護士業務について
学部やロースクール、修習などで弁護士業務がどのようなものか、皆さんもある程度理解できていると思います。
もっとも事務所のスタンスや考え方などは、事務所ごとに千差万別だと言っても過言ではありません。
このため総論部分では下記のような、たくみ法律事務所の事務所理念や、それに沿った弁護士業務の行い方、その他たくみ法律事務所の弁護士として知っておくべきことを研修します。
たくみ法律事務所の弁護士としての心構え
たくみ法律事務所の事務所理念の一つに「依頼者満足の追求」があります。
これは、単なるお題目ではなく、全所員が本気で目指している目標です。
そのため、この事務所理念に向かうための心構えを、最初に研修します。
依頼者の方への対応
依頼者の方は、事故などで苦しんでいる方であると同時に、我々に対して数十万円もの費用を支払っていただく方でもあります。
依頼者満足の追求のため、その費用を超える価値をもつ仕事や対応をすることへの意識を高めます。
今後の弁護士業界
司法試験合格者増に伴い、弁護士業界には変革の嵐が吹き荒れています。
これからの弁護士業界で生き抜くための方法論を、代表弁護士の宮田が伝えます。
事務局との連携
弁護士と事務局は、円滑な弁護士業務を行うにあたって、欠くことができない両輪です。
事務局の協力無くしていい仕事はできません。
このため、事務局との連携強化に繋がるヒントを、先輩弁護士が解説します。
広告やWEBについて
現在の法律事務所にとって、広告やWEB戦略は経営を考える際に重要なポイントであることは間違いありません。
たくみ法律事務所には広告・WEB専任職員が在籍しており、この職員から広告やWEBについて詳しい説明があります。
たくみ法律事務所の新人研修は朝の8時から1時間、3週間に渡ってあります。
早朝から講義を受けるのは結構大変ですが、講師の先輩弁護士や事務局の方はもっと大変だっただろうと思います。
事務所一丸となって新人教育を行おうという熱意が、私たち新人にも伝わってきました。
新人研修の内容は、これから新たに弁護士業務に入る我々が知っておくべきノウハウにとどまらず、弁護士として必要な心構えにも及んでいます。
たくみ法律事務所の弁護士として活動する以上、事務所の理念を十分理解することが重要だと思います。
そこがわかっていないと、事務所という組織体で活動することが難しくなるからです。
このため、最初に事務所理念と心構えの研修を受けたことは、以後の業務の指針を持てた点で良かったと思います。
またノウハウ面でも、ここに書けない企業秘密的なポイントを惜しげも無く教えていただきました。
「なるほど、そうすればいいのか」という発見が毎日のようにある、密度の濃い研修です。
ここで教えられた技術は、その後の弁護士業務でも使う機会が多かったので、私たちの血肉になっていると感じています。
とはいえ、新人研修で教わった知識やテクニックは、たくみ法律事務所で実務をやるうちにいつかは習得できたものだったのではないかと思います。
では、新人研修を入所すぐに行った意味はなんだったのでしょうか。
私は、今後の「ひっかかり」を作ることに最大の意味があったと思います。
例えば、自賠責保険の重過失減額の話や、人身傷害特約の請求順序の問題、依頼者の方との対応の仕方など、今回の新人研修で教わった点が実際に事件として出てきた場合を想定します。
新人研修がなかった場合、本当は問題となるため検討の必要があるにも関わらず、「知らない」ために見落としてしまう危険がありえます。
ですが、新人研修で一度でも問題点について触れていれば、「もしかするとこれは要検討ではないだろうか」と気づくひっかかりができています。
このように見過ごしやすい点を「ここは見過ごしやすいから気をつけるように」と教わるか否かは、特に新人時代の業務に大きな影響を与えると思います。
長々と述べてしまいましたが、たくみ法律事務所の新人研修が、私たちのような新人弁護士に確実なプラスとなっていることは間違いありません。
あの研修を受けていて良かったと今も思っています。
事件処理について
たくみ法律事務所は、交通事故事件の相談数・解決実績ともに九州最大級を誇っています。
このため、交通事故事件を処理するための知識やノウハウは必要不可欠になっています。
交通事故以外の事件処理についても研修が定期的にありますが、今回は集中講義ということで、交通事故を中心とした研修をご紹介となりました。
以下の知識やノウハウは、たくみ法律事務所で実際の事件を処理していく中でも身につくものですが、入所初期の段階で体系的に研修を受けることで、今後の実務でより深い理解を得ることができます。
交通事故の流れについて
相談から事件終了までの流れの概観です。
自分が今から行う行為が、どの段階のどのような意味を持つ行為なのかを実務でしっかり把握できるよう、チャート図等を利用して解説します。
保険について
交通事故事件では、任意保険や自賠責保険のみならず労災保険、健康保険などへの詳細な理解が重要です。
論点が多く、裁判例が多数出ている人身傷害特約については、特に時間をとって詳しく説明しています。
医学について
後遺障害等級認定というチェックポイントがある以上、交通事故事件において医学知識の習得は避けて通れません。
むちうちという交通事故で多数を占める傷病や、難易度の高い肩や膝の傷害など、事件処理に必要な医学知識を、経験豊富な先輩弁護士がしっかりと研修していきます。
このような密度の濃い研修を行う上、指導担当弁護士が新人教育を行いますので、スムーズに業務に入ることが可能です。
実務修習を終え、2回試験に無事合格して弁護士となり、たくみ法律事務所で働き始めて、約3週間を掛けての新人研修を受けました。
新人研修では様々な研修を受けたのですが、交通事故を専門的に取り扱っている事務所ということもあり、交通事故に関する研修に関して非常に強い感銘を受けました。
司法試験の勉強で交通事故の勉強をしたことはなく、弁護修習中も交通事故に触れる機会はあまりなかったため、交通事故に関する知識などには不安がありました。
今回の新人研修では自賠責保険と任意保険についてそれぞれ1コマずつ時間をとって説明していただけるなど、非常に詳しく交通事故の案件において必要な基礎知識を教えていただきました。
自分は、弁護修習中は1,2件しか交通事故に関わることがなく、しかも、2ヵ月という短い期間ではほとんどその交通事故案件に関わることはありませんでした。
そのため、実際に交通事故の案件を処理する上で、どのような手続きをするのか、資料をどのように取り寄せるのか、事務員さんが具体的にどのようなお仕事をされているのかなど分からないことばかりでした。
その点に関して、今回の新人研修で、交通事故の処理をする上で必要な手続き、流れに関する基本的知識を教えて頂き、事務員さんがどのような仕事をされているかを習うことで、事件を進めていくうえで、事務員さんにどのようなことをお願いしたら良いのかなど、2ヵ月という短い弁護修習では身に付けることは難しいが、弁護士をやっていくうえで、必要不可欠なことを学ぶことができました。
この新人研修を受けてすぐに、先輩弁護士の交通事故の相談に同席させていただき、今回の研修で得た知識が実際に使われているところを見ることができ、得た知識をどのように使っていくのかという点も学ぶことができました。
研修で習ったからといって、すぐにすべてができるようになるわけではないとは思いますが、今回学んだことをしっかりと復習し、日々の仕事の中で意識しておけば、非常に効率よく成長することができると思いました。
時間を割いて、このような貴重な時間を頂いたことに感謝し、今回の新人研修を活かして、早く一人前の弁護士となれるように頑張っていきたいと思います。
2.事務所外の研修等
当事務所では、高い専門性を身につけるために、外部の研修会への参加を推奨しています。
日本弁護士連合会や福岡県弁護士会をはじめ、東京での事業再生研修のような外部団体の研修など、様々な分野の研修へ積極的に参加しています。
また、事務所が重要と判断した研修については、事務所が費用を負担し、参加することも可能です。
3.外部講師による研修の実施
当事務所では、事務所内での研修に加え、外部から様々な分野の専門家を招き、より高度かつ幅広く法律知識を身につけられるよう、法律実務研究会を開催しています。
一例をご紹介いたします。
●契約書チェックの注意点
●債権仮差押えと動産引渡断行の仮処分について
●管財事件処理の実務について~管財人から見た申立代理人の事件処理について~
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